第1期プロジェクト(1995年6月から2001年3月まで)

(1995年6月)
アロアシャ・プロジェクトの日本側支援・交流組織として「アロアシャの会」を設立。当初会員約200人、第1期終了時点で会員は2倍の約400人となった。

(1996年10月)
現地に学園運営・管理組織として「アロアシャ・バングラデシュ」を設立。同時に民家を借り、第1回生30人で「アロアシャ学園」がスタート。第1期終了時点で生徒110人。

(1996年~)
学園運営と並行して、次のプロジェクトを実施。
(1) 学校交流プロジェクト(山形県内の幼稚園、小中高校との交流)
(2) 自立促進プロジェクト(養蜂、コンピュータ、ジャガイモ等)
(3) 新校舎建設プロジェクト(1999年1月~2000年1月まで)

(2000年1月)
会員及びボランティアポスト、ロータリークラブ等の支援により、アロアシャ学園新校舎及びアロアシャトレーニングセンター(職業訓練施設)が完成。

(2000年4月)
第1回生が4年半の基礎教育課程を修了し職業訓練課程へ。

(2001年3月)
自立促進プロジェクトも順調に進んでいることから所期の目的が達成されたと判断し、「アロアシャの会」及び「アロアシャ・バングラデシュ」を解散。同時に第2次プロジェクトに移行。

 

第2期プロジェクト(2001年3月から2007年6月まで)

(2001年3月)
次の3組織を立ち上げ第2期プロジェクト開始。それぞれの組織は独立したネットワーク形態となっている。
(1) アロアシャ学園運営委員会ASEC
(2) アロアシャ技術協力会ATS
(3) アロアシャ管理委員会AAC

アロアシャ学園運営委員会ASEC
ASECは学園運営のために次のプロジェクトを実施。
(1) 基礎教育課程の運営
・・・国語、算数、英語、道徳、理科、社会(2002年3月現在、生徒100人、教師9人)
(2) 職業訓練課程の運営
・・・刺繍、養鶏、野菜作り、機械修理(2002年3月現在、生徒40人、インストラクター6人)
(3) 自立プロジェクトの運営
・・・養鶏、養蜂、野菜作り

アロアシャ技術協力会ATS
ATSはプロジェクト全体の安定運営を目指し、現地にラボを設置し主に農業を中心とした技術移転を実施。(2002年3月現在、スタッフ7人、日本人専門家12人)
(1) バイテクを利用したウィルスフリーの農作物(ジャガイモ、イチゴ等)
(2) 高付加価値の農作物
(3) 環境配慮型プロジェクト(コンポスト等)

アロアシャ管理委員会AAC
AACは各組織間の調整、会計監査のほか、次の新規プロジェクトの企画。
(1) ITプロジェクト
・・・職業訓練課程に、コンピュータやインターネットを使ったカリキュラムを追加
(2) 学園ライブラリープロジェクト
・・・学園に、図書館および視聴覚室を設置
(3) 里親プロジェクト
・・・上級学校に進学を希望している生徒のために、里親制度を導入
(4) 就業支援プロジェクト
・・・職業訓練課程卒業後の経済的自立の手助けとして、マイクロクレジット制度を導入
(5) 雇用創出プロジェクト
・・・ATSの環境配慮型プロジェクトと連携し、卒業生及び生徒の親たちの就業の場を創出
(6) 国際理解学習プロジェクト
・・・日本の子供たちに対する国際交流や国際理解学習活動を支援

(2004年7月)
組織運営上の課題を整理するために、日本とバングラデシュの双方で法人格を取得
(1) 特定非営利活動法人アロアシャ・プロジェクト(ATSの日本側部門とAACを統合)
・・・日本側でプロジェクト全般の企画、管理、および支援・交流活動を実施
(2) AloAsha Technical Support Society (ATSのバングラデシュ側部門とASECを統合)
・・・バングラデシュ側で学校経営、プロジェクト運営を実施

 

第3期(前期)プロジェクト(2007年7月から2010年6月まで)

(2007年7月)
第3期プロジェクト発足に伴い、主に次の3つの分野で現地法人ATSSと協力体制を確立。
(1) アロアシャ学園運営
・・・「中等教育課程」運営支援。日本とバングラデシュの学校交流を主体としたプログラムを企画実施。
(2) 農業技術支援
・・・イチゴ、メロンをはじめとした果物栽培の技術支援。バイオ研究所設立と、貧困農業者の所得向上のための実習を行う。
(3) 環境保全技術支援
・・・化石燃料に代わる代替エネルギーについて3年計画で調査を実施。第3期後期プロジェクトでモデル事業を実施予定。

(2008年4月)
「アロアシャ農業技術支援センター」の設立
・・・農業プロジェクトの研究部門、研修部門、育苗農場部門を統合し「農業技術支援センター」を設立。低所得農民への良質で低価格の種苗の提供、作付営農指導を始める。

(2009年10月)
「アロアシャ農村地域振興センター」の設立
・・・バングラデシュ農村地域における循環型社会の構築と動力源不足に対応する太陽光発電の普及を目指し、その技術移転と人材育成および実証実験を行う。