3月3日の午前、山形市立蔵王第一小学校の授業に行ってきました。6年生の社会科の単元でNGOを取り上げているので、実際活動しているNGOから話を聞く授業をおこないたいという担当の堤先生からの依頼で実施したものです。
世界の中の日本 ~世界で活やくする人を招いて~ というテーマで理事の齋藤が招かれました。
授業は、6年生の3クラスを1校時づつ、2校時、3校時、4校時のトリプルヘッダーでおこなわれました。
最初に、アロアシャ学園の紹介ビデオを見てもらいました。アロアシャ学園のビデオは、少々、古くなりましたが、まだまだ、活躍するビデオです。新しいビデオを作る必要があると思いますが、先立つものが・・・・・です。
次に、アロアシャ学園とアロアシャ・プロジェクトの関わりをパワーポイントを使って説明しました。教科書に書いてある「NGO」が型どおりの意味しかわからないので、本来の意味を教えて欲しいというご要望にお応えする形でパワーポイントを進めました。
アロアシャ学園が経済的に自立するまでの苦労話を織り交ぜながら、様々な課題を解決する団体こそがNGOであることを話しました。
授業は3クラスに同じ内容を説明する形だったので、同じ質問を毎回別の場面でしてみました。某テレビタレントが有名人から絵を描いてもらって、競売してお金を集めて、途上国に学校をたくさん作ったけれども、その後、学校はどうなったかという質問を毎回しました。
給料が払えなくて、先生が集まらないという実態をテレビで見た生徒もいましたが、ほとんどの生徒は想像もつかないようでした。
生徒から出た質問の中で多かったのが、バングラデシュの国旗の意味でした。緑豊かなデルタの大地と独立戦争で流れた先祖の赤い血の意味を説明しました。また、なぜ、素手でご飯を食べるのかという質問もあり、香辛料や堅い骨などを取り除くのに便利であることと、手でつかんで熱い物は食べない、だから、喉頭がんが少ないなど合理的な理由があることを紹介しました。
担当の堤先生は、一昨年、JICAの教師派遣事業でバングラデシュに行かれました。そのとき、撮影された写真で、昨年、個展を開かれました。また、バングラ買ってきたバングラ(イスラム教徒)の民族衣装パンジャビを授業の時に生徒に着せていました。
堤先生の話では、国際理解のためのビジュアル的教材が少ないとのことでした。国際交流や国際支援の団体はもちろんJICAでさえもビデオなどの教材がないそうです。堤先生は、以前、山形市教育委員会社会教育課で社会教育指導主事をされていたので、教育の現場では、ビジュアル的な教材の必要性を十分理解されている方です。